リバタリアン・パターナリズムの恐怖

まずはクリック! 本の詳細は開いたページで

合理的人間像を前提とする経済学に対して、心理的社会的なバイアスに大きく左右される人間の具体的な行動をもとに実験手法により経済的な法則を導出しようという試みです。

経済学者に新しいパラダイム(沃野)を提供した理論とも言えましょう。一面的な仮説による実験結果を実証的な成果とみなし、都合よくモジュールとして利用される恐れはないか心配です。

理性の限界についての言説が過剰に評価され、行動経済学手法を武器としてリバタリアン・パターナリズムが権力と結びつく時、法・行政・マスメディアによる意志の囲い込みが密かに行われ、声なき教育によって意識されることなく個々人の意志が懐柔されることになるのでしょうか。

伝統的な経済学が前提とする、常に即時に自己利益に最適な行動をとる人間というモデルの破綻が指摘されています。従来の経済理論では説明のつかない市場の矛盾や、経済理論の例外事例にスポットを当て、心理学と融合した新しい経済学のアプローチが示されます。

企業や政府がビッグデータを用いてあなたの趣味嗜好に合った商品やサービスを提供できるようになってきました。私たちが自由に選択していると思い込んでいる判断も企業や政府に操られているのかもしれません。自分の考え、自由な選択という言葉が意味をなさなくなってしまう世界が既にそこに。いま注目のリバタリアン・パターナリズムを考えます。

充実の時間と本当の生活を

★リンク先で【本の内容】を確認できます。

読んでみたい事柄が思いついたら即、調べてみよう!

 

 

読んでみたい本の人気ランキング (Amazonで読む中高年話題の本)
行動経済学の逆襲
行動経済学のパイオニアが、自らの研究者人生を振り返りつつ、「異端の学問」が支持を集めるようになった過程を皮肉とユーモアを交えて描きます。行動経済学は、学界の権威にどのように反撃し、発展してきたのか。今後、どのように世界を変えようとするのかが語られます。【リチャード・セイラー著】
最悪のシナリオ―― 巨大リスクにどこまで備えるのか
壊滅的で取り返しのつかない大惨事にどう対峙すべきか。リスク認知の心理学をふまえつつ、個人と政府は最悪のシナリオについてどうしたらより賢明に考えられるかを、予防原則を精緻化しながら費用便益分析の可能性と限界を追求します。【キャス・サンスティーン著】
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
心理学者にしてノーベル経済学賞受賞の著者が、不確実な事態を前に人々はどのように意思決定をしているか、私たちの幸福の感じ方から投資家・起業家の心理まで様々な事例を通してわかりやすく説明してくれます。【ダニエル・カーネマン著】

 

2017/1/7 読んでおきたい行動経済学